私たちの思い

代表よりご挨拶

team_ihara_on株式会社Edoo
代表取締役
井原 啓登

2014年3月 初めてバングラデシュを訪れた際、多くの若者が貧困で教育を受ける機会がないために職を得られていない状況を知り、就職保証付きオンライン・プログラミング・スクールの設立を決意。 第一勧業銀行(現:みずほフィナンシャルグループ)ロンドン・東京拠点で国際金融業務・投資銀行業務に携わり、CLSAキャピタルパートナーズジャパン ディレクター、株式会社エバーライフ 副社長を経て、2014年1月 当社設立。

  • 九州大学経済学部卒業
  • Warwick Business School (U.K.) MBA
  • INSEAD (France/Singapore) Executive MBA

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spacer株式会社Edoo 代表の井原です。 まず最初に私とバングラデシュとの出会いからお話させてください。

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【バングラデシュとの出会い】

DSC05512それまでバングラデシュには縁もゆかりもなかった私とバングラデシュとの出会いは福岡市中央区警固にある小さなカレー屋さん「バングラデシュカレーと雑貨の店ハイダル」にカレーを食べに行ったことがきっかけでした。 国体道路を警固本通りに曲がってしばらく歩き、筑紫女学園のそばの小道を少しばかりあるくと、ほのかなカレーのスパイスが漂ってきます。閑静な住宅街のなかにその店はひっそりと佇んでいます。

 
店内に入りメニューを開くも「薬膳カレー」やカレーの名前だけではイメージがつかめず、店主に「おすすめのカレーはなんですか?」と尋ねたら、「全部おすすめです」と突き放されてしまいました。 おいおい、なんだか無愛想なお店だなぁ、と感じましたが、とりあえず「薬膳カレー」を注文しました。DSC00813運ばれてきたカレーは、私の今までの人生の中で味わったことのないものでした。ゴロゴロとそのままのかたちでカレースープの中の具材と同じように入っているスパイスは、スプーンですくう場所によって味わいが変わります。口の中で様々なスパイスを噛みしめると、体中からバッと汗が染みだしてきて、なんだか体の中の悪い要素が洗い出されていくような感触を感じたのでした。
 
すっかり店主・ハイダルさんの作るカレーのファンになってしまった私は、仕事で福岡と横浜を行ったり来たりしているのですが、福岡に来た時には欠かさずハイダルカレーに足を運ぶようになり、ハイダルさんがなぜバングラデシュから日本にやってきたのか?など、ハイダルさんの今までの経歴をお聞きしていく中で、ハイダルさんはけっして無愛想な男なのではなく、不器用だけれども明るく気さくで、なによりも頑張り屋であることがわかりました。
 
このカレーも「なんとかこの日本でビジネスを成功させたい!」との思いで、ハイダルさんのお母さんがつくるカレーを、バングラデシュに住むお母さんに電話で聞きながら完成させたとのことです。1-DSC09501 穏やかな眼差しのなかに強い意思を感じた私は、バングラデシュ人である店主のハイダルさんにすっかり魅了されてしまいました。そして、バングラデシュという国がどんな国なのか?とても興味が湧いてきたのです。いつしか私は、バングラデシュの地に足を運ぶことを決心していました。 spacer

【バングラデシュという国】

rapture_20151116151055みなさんはバングラディシュという国をご存知でしょうか?バングラディシュはインドとミャンマーの間に挟まれたイスラム教徒主体の国です。人口は日本と同じくらいの1億5,250万人ですが、国の面積は147,570km2で377,972km2ある日本の半分以下の国土です。都市国家を除くと世界で最も人口密度が高い国で人口数は世界第7位。ベンガル湾に注ぐ大河ガンジス川の豊富な水資源から米やジュートなどの農業が盛んです。

 
しかし、インフラがまだ整備されておらず、現在はアジアの最貧国と言われています。 バングラデシュを初めて訪問したのは2014年3月でした。それまでバングラデシュとは縁もゆかりもなかった私は、シャージャラル国際空港に降り立ち、バングラデシュの首都であるダッカに足を運んだ瞬間、バングラデシュのすさまじいパワーに圧倒されてしまいました。交通渋滞がひどく、停電もよく発生しています。インフラが充分に整っておらず生活するのがとても不便な国なのですが、そんなことまったく感じないくらい大勢の人々が明るく元気に暮らしていました。
 
貧しい国で生活は大変なはずだけど、それを補って余りあるほど人々は活力に満ち溢れていて表情はとても明るい。そしてバングラデシュの人々はみんな勤勉で真面目です。この国の国民に足りないのは「教育へのアクセス」だと感じました。これまで、教育の機会がなかったために仕事のためのスキルを身につけることができず、街は仕事に就けていない人々であふれています。 1-2016-01-03 12.25.17
 
バングラデシュという国は、1971年にパキスタンから独立した際、最初に独立国家として承認した国が日本ということもあって、とても親日的です。国旗も日本に似ている。初代バングラデシュ大統領ムジブル・ラフマンの娘のシェイク・ハシナ首相によると、バングラデシュの国旗を制定する時に「父は日本の日の丸を参考にした」とされ国旗の丸印を中央に配置せず、少し左側に配置しているのは日本に敬意を表しているためと言われています。
 
1億6000万人の人口を抱え、元気で明るく勤勉で真面目な24歳以下の若者が1億人もいる国なのに、たくさんの若者が街で何をすることもなく所在なさげにぶらぶらしているのを見て、私はなんとも言えない感情が体の中から巻き起こってきました。 彼らの中には優秀な知能や資質を持つ若者もいるはずなのに、これでいいのだろうか?このまま彼らは路上中心の生活をし続けてていいのだろうか?なにかおかしいのではないか?と感じました。
 
私は自分自身の父が早くに亡くなり、母一人の手で育てられ、学校へ行かせてもらいました。母子家庭で育つなかでけっして裕福な家庭ではありませんでしたが、真面目で勤勉な母親のおかげで大学まで行き、学びの機会を得ることができたため、卒業・就職して今の自分の生活のための基盤をつくることができたと、自分の母親に感謝しています。そんな自分自身の生い立ちとバングラデシュの若者の姿がオーバーラップし、彼らに学びの機会を提供することができないか?なんとか教育で彼等の成長と生活をサポートできないかと考えました。 spacer

【バングラデシュから帰国して】

2016-01-07 13.01.31バングラディシュから帰国した私は、すぐに友人や知り合いに相談し、バングラデシュの若者のために自分で何ができるかということを考えました。当時通っていたINSEAD(ビジネススクール)で教授やクラスメートにも相談しました。そしてソーシャルビジネスという形でバングラデシュの若者をサポートしていくことを決意したのです。

 
しかし、従来のソーシャルビジネスにおいては収入源を寄付に頼ることが多いため、一度、寄付が途絶えてしまうと、その時点で運営に支障をきたしてしまいます。 この課題を克服するため、バングラデシュの若者に技術的なスキルを身につけてもらい、自分で収入を得てもらう仕組みにした方がいいと考えました。飢えた人に釣った魚を渡すのではなく、釣り竿と釣り方を教えようと考えたのです。
 
そして、そのためにはどんなスキルを身につけてもらうのが一番効果的かと熟慮した結果、今後、グローバルに需要が続くことが期待できるプログラミングのスキルをマスターすれば、安定的に収入を得ることでき、本人次第で活躍の場がどんどん広がるのではと思い至りました。
 
すぐにデータを調べてみると、Evans Data Corp.のGlobal Developer Population and Demographic Study によれば、2013年に1,800万人だった世界のプログラマー人口は2018年には2,600万人に増加する見通しで、今後もIT業界の拡大が見込まれていることがデータでわかりました。また現在、世界中でプログラマーが不足しており、米国のNPO、Code.orgは、米国では2020年までに100万人のプログラマーが不足すると発表していました。日本でも、IT人材は不足しており、また、オフショアITサービスを求めるIT企業も多数存在していることが見えてきました。
 
1-DSC_0516世界的にみた場合、明らかにプログラマーが不足しています。バングラデシュの若者をプログラマーに育成することで、世界的なプログラマー不足の解消の一助にもなり、バングラデシュの若者の自立にもつながると考え、プログラミング・スクールを始めることを強く決意しました。
 
しかしスクールを始めるにあたり、ただプログラミングのスキルを教えて終わりにするだけでなく、就職を保証することで安心してスキル習得に打ち込める環境を提供したいとも考えました。そこで、一定以上のスキルを習得した卒業生には就職を保証することにしたのです。 spacer

【オリーブコード】

プログラミング・スクール名をオリーブコードと命名しました。オリーブはギリシャ神話では英知の象徴、聖書ではオリーブを咥えた鳩は平和の象徴であると同時に、オリーブは育てるのは簡単ではありませんが、きちんと栄養を与えると何世紀にもわたって花を咲かせることができます。そんなオリーブのように、長い期間にわたってバングラディシュの若者を育成することを願い、これから手掛けようとする教育活動にマッチするように名づけました。

 
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学習の利便性を重視し、インターネット・オンラインで学習できるコースを提供しました。講師はフィリピン・セブ島に在住のフィリピン人プログラマーが、英語でマンツーマンレッスンを行うことにしました。英語をコースで使用する言語に定めたのは、バングラデシュの若者がプログラミングスキルを身につけた暁には、英語でコミュニケーションできるようになることで、バングラデシュ国内だけでなく、国外でも活躍してほしいと考えたからです。 
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それまで金融業界で長く勤務していた私はIT業界に殆ど知人がいませんでしたが、ハイダルカレーのお客さんで、フィリピン・セブ島でITサービス企業を経営しているパートナーを紹介してもらい、講師を確保することができました。2014年8月、福岡でハイダルさんやプログラマーやデザイナーをはじめとする協力会社や支援者の方々とキックオフミーティングを開催し、自社企業Webサイトの制作にとりかかりました。
 
また同時にフィリピン人プログラマーと英語版テキストブックの作成に着手しました。2015年2月にWebサイトが完成し、サービスをリリースしました。6月には最初の生徒が入学しました。
 
スクールを始めるにあたって課題だったのは、そもそも貧困な家庭環境にあるバングラデシュの若者は自宅に1-DSC_0500PCやインターネットへのアクセスを持っていません。この状況にどう対応するかということが課題でした。救済策としては生徒が通えるようなPCとインターネットが完備されている教室を、どこかに設置するしかないと考えていたところ、ハイダルさんの同郷の先輩が勤務する世界有数のNPO組織であるグラミン銀行グループの1社であるグラミン・コミュニケーションズ社とご縁があり、“バングラデシュで雇用を創出する”という私たちの考えを評価いただきました。
 
その結果、2015年6月に株式会社Edooとグラミン・コミュニケーションズ社との間で、オリーブコード運営に関する業務提携契約を締結し、彼等のトレーニングセンターを無償で貧困層の若者に開放してもらえることになりました。 spacer

【今後について】

今後1,000人の卒業生を送り出したいと考えていますが、1,000人の卒業生を送り出すということは、1,000人の仕事を確保しなければいけません。このため、バングラデシュにソフトウェア受託会社LIT Inc.を設立しました。LIT In.がスクールの卒業生を雇用し、日本を中心に世界中の国からプログラミングのお仕事を受注していきます。

 
生徒は4ヵ月でコースを終了し、最終試験にパスしたら、LIT Inc.で2ヵ月のインターンに入ります。このインターン期間中に一定以上のスキルを習得したと判断されれば、そのままLIT Inc.にプログラマーとして雇用されます。 また、LIT Inc.が、プログラミングのお仕事を受注する窓口として、オフショアITサービス“バングラボ”を立ち上げることにしました。 banner_banglabo このバングラボでは、①日本語サイトの英語化、②Webサイト制作、③PC向けWebサイトのスマートフォン対応、④ラボ開発型サービスを提供していきます。バングラボでは、日本人ブリッジエンジニアが窓口となるので、全てのやりとりは日本語で可能です。オリーブコードの卒業生は皆厳しいテストをパスして雇用されたプログラマーばかりなのでIT技術者スキルは高く問題ない上に、同程度の日本人技術者よりも安価にサービスを提供できます。
 
バングラデシュの国民は経済的には恵まれていなくとも、勤勉で意欲が高い若者が多く、プログラミングを学ぶ環境さえ整備されれば、世界に向けて多数の優秀なプログラマーを供給する一大拠点になる可能性を秘めています。ぜひ皆さんのお力添えを頂いて、教育を受ける機会がなかったために社会的に取り残されているバングラデシュの若者に希望を持ってもらい、人生を変えていってもらいたいのです。ぜひ、私どもの事業にご賛同いただき、バングラディシュの若者や子どもたちに“教育の機会”を提供し、日本とバングラディシュの両国の未来が明るくなりますように、お力を貸していただければと思います。  

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バングラボの提供するサービスとは?

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